特山(とくざん・どくざん)

江戸期の僧侶で作陶家。江戸北郷千駄木(東京都文京区向丘)光源寺13世。

号は放下庵似眼。 一派を始めるほど茶道に優れており、数寄が高じて信楽より土を取り寄せ窯を築き、楽焼、主に茶碗を製作したようです。 作域は素人とは思えぬほど高い風格をもつ。当時は文人墨客にもてはやされたようです。

印には「「特山」小判形、「特山」「特山叟」彫銘、「放下八十四翁特山作」「文化九壬申三月二十一日天昌光源寺放下庵於庇下謾製之」「放下七十八翁特山(花押)文政十三庚寅四月十八日」などが確認されている。1837(天保8)年85歳にて没。

※参考資料:黒田和哉「近世・近代茶陶の茶陶窯場名工名鑑」(淡交社)

 

 

八田円斎(はったえんさい)

明治から昭和期の東京の古美術商で作陶家。18763(文久3)年に加賀国(現石川県)金沢八田町の指物師八田屋次男として生まれる。本名富三郎。後年、裏千家13代圓能斎より「円」の一字を賜り「円斎」と号しました。

若くに上京し独立し古美術商を営みました。古美術を通じて井上世外・益田鈍翁・高橋箒庵らと親交があったそうです。その中の一人箒庵に勧めで品川戸越にある藤井長作の経営悪化により休業状態であった八田窯を引き継ぎました。 当初は青磁・染付・古九谷写しを焼いていたそうです。しかし戸越が市街化するに伴い本焼窯が不可能となり上絵付の窯のみとなったようです。

素地を京都の久世久宝などに発注し仁清風の茶陶を作成しました。 1936(昭和11)年円斎が没し窯も自然消滅しました。銘款には「ふくろく」平仮名丸印、「今仁清」の印銘が確認されています。

※参考資料:黒田和哉「近世・近代茶陶の茶陶窯場名工名鑑」(淡交社)

 

 

不二庵宗甫(ふじあんそうほ)

大正から昭和期の宗徧流茶人で作陶家。七代山田宗寿の門下生の一人。宗甫については経歴及び作陶の窯などは不詳とされています。銘に「不二庵」彫銘があるものが確認されています。

※参考資料:黒田和哉「近世・近代茶陶の茶陶窯場名工名鑑」(淡交社)

 

 

三浦乾也(みうらけんや)

幕末・明治期の陶工。1821(文政4)年、陶工隅田清七の子とし東京銀座で生まれる。幼名藤太郎。2歳の時に三浦姓を継ぎます。

1836(天保7)年、16歳の時に清七の死後、伯父井田吉六に引き取られ楽焼を学んだようです。初め土人形などを作りながら陶工への道を開いていったようです。

その後、五代乾山と呼ばれた数寄者西村佐平に知られ浅草人丸堂に行き楽焼の手伝いをすることになりました。技術も急速に進み大成したのち佐平より乾山の伝書を譲り受け「乾也」と名乗るようになりました。「乾山」の号を称さない理由として諸説あるようですが、乾山に対する謙遜と称する説が多いようです。

1869(明治2)年、小田原に窯を開きその傍らで埼玉県の飯能窯にも従事したようです。翌年には横須賀で初めて碍子(電線とその支持物とのあいだを絶縁するために用いる器具)を焼き、東京小菅(葛飾区)で煉瓦を製造、のち深川(江東区)高橋付近に陶窯を築きました。

1875(明治は8)年には向島(墨田区)長命寺内で製陶します。 1889(明治22)年69歳にて没。 銘款に「乾也」四方形、「乾也造」「らかん」瓢箪描銘、「乾也」「天禄堂」「乾也模」印銘が確認されています。

※参考資料:黒田和哉「近世・近代茶陶の茶陶窯場名工名鑑」(淡交社)

 

 

吉村観阿(よしむらかんあ)

江戸中期の茶人。1765(明和2)年生まれ。通称丸屋善右衛門、また太郎兵衛とも称したようです。
号は物外、指月斎、苦楽庵、白酔庵などがあります。本来茶の湯を大いに͡嗜み茶名は聴笙といいました。

恵まれた商家の生まれで書画骨董の名品を所持していたようです。松平不昧公の知遇を得て不昧を自らの茶会に招くことが40回に及んだといわれております。

鑑識眼が優れていることから当時は箱書きを求める人も多かったようです。34歳の時数多くの所蔵品を友人に譲り剃髪し浅草田圃(東京都台東区千束)に隠居しその時の号が白酔庵としました。
1848(嘉永元)年、84歳にて没。

※参考資料:黒田和哉「近世・近代茶陶の茶陶窯場名工名鑑」(淡交社)

 

 

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