9月16・18日の両日は京都市北区のお客様からお茶道具及び掛軸の買取り依頼をいただきました。
お客様から「妻が使っていたお茶道具をもうしないので買取りしていただけますでしょうか?」とお電話にてご依頼を頂戴しました。
当日、お持ちいただいたお道具はお茶碗、水指、茶箱、棗、茶杓、花生などでした。
拝見させていただきましたところ、いずれも種類分けで言いますとお稽古道具類にあたるお道具でした。それでもわずかではございますが、個別にお値段を提示させていただきました。
お客様にとって一番期待されておられたお道具は水指で、箱書きに大徳寺の香林和尚の書付が付いているお品でした。書付が付いているので貴重なものと認識されると思いますが、実際に市場での評価は付いていてもいなくても大きく評価をされていないのが実状でお道具自体もお稽古道具レベルの種類になってしまいます。昨今では書付が千家のお家元のものであっても相場が下がっているのが現状で余程の内容でない限り評価は低くなっております。
それでもわずかではありますが評価をさせていただきました。水指を含め査定の内容とそれに関するご説明をお伝えしましたところご納得いただきお持ちいただいたお茶道具を買取りさせていただけることになりました。
買取り成立後にお客様としばしお話をしておりますと、お客様から「お茶道具以外にも買取りはされておられますか?例えば掛軸などは」とご質問をいただき、「茶道は総合芸術になりますのでもちろん掛軸やその他の骨董品類も幅広く買取りしております。」とお答えさせていただきました。
その旨をお聞きになられて「掛軸があるのですがそちらもお持ちすれば拝見していただくことは可能ですか?」と仰られましたので、可能であることをお伝えしました。
その後直ぐにお電話頂戴し掛軸もご持参いただけることになりました。
それが18日の買取り分になり、当日お持ちいただいた掛軸として竹内栖鳳筆の扇面に芙蓉の図と森川曾文筆の楠公の図の二幅でした。
拝見させていただきましたところ竹内栖鳳のものは「栖鳳」が「棲鳳」と落款を記していた前作のものでした。本物には間違いはなかったのですが、前書のものは残念ながら市場での評価は低く、査定額を付けるのが申し訳ない位なのでお伝えしたところ現在も床の間にお掛けにならているとのことでしたので、保管の方法などをお伝えしお持ち帰りいただくことになりました。
もう一幅の森川曾文筆のものですが、こちらも市場では評価されていないのが実状の作家になります。しかし拝見させていただきますと画風など良く描けている作品でしたのでわずかですが評価をさせていただきました。
その他にも帛紗と贈答品類の花瓶をお持ちいただきました。これらはわずかですがまとめて評価をさせていただきました。
この日もご納得いただきお持ちいただいた掛軸及びお道具買を取りさせていただけることになりました。
今回買取りさせていただきましたお道具たちは次の欲しい方のもとへときちんと橋渡しして参ります。
この度は数ある業者の中より当店へご依頼をいただき誠に有難うございました。
「お家や蔵の整理で出てきました今では使わない骨董品・古道具・お茶道具などございましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。京都府内は勿論、近畿圏、中四国方面、九州地方、中部北陸地方と店主が直々に全国出張にてまいります。丁寧に拝見しきちんと買取りさせていただきます。ご依頼をお待ちしております。」
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