7月12日は京都府京田辺市のお客様より、骨董品、古道具類の出張買取り依頼をいただきました。
お客様は5月であったと思いますが、事前に当店へご来店いただき「代々引き継いできた実家を建替するので、その前に納屋や蔵に色々なものがあり、捨ててしまうにはしのびないので、どのようにすれば良いのかわからず一度相談させていただければと寄せてもらいました。」とご相談いただきました。
私は「一度拝見させていただいてみないと何とも言えませんが、きちんと仕分けをさせていただき、買取り可能なお道具と残念ながら処分しないといけないものとに整理させていただきますので、都合のよいようにつかってくださいませ。」とお答えさせていただきました。
その後もしばらく骨董・古道具市場のことなども含め色々お話をさせていただき、後日日程調整についてご連絡をいただくお約束をしこの日はお帰りになられました。
後日、お客様の候補日時をご連絡いただき、こちらのスケジュールと調整させていただき7月12日になりました。
当日、おうかがいしますと既に拝見させていただけるお道具類を並べていただいておりましたので、お話を交えながらご一緒に見ていくことになりました。
拝見させていただいたお道具には茶器や大皿などの食器や花瓶を含む古い陶磁器類、莨盆、銅製の火鉢、錫製の茶壺、贈答品、漆器類、掛軸などがありました。
これらを仕分けさせていただいた詳細について、先ずは江戸後期~明治初期頃にかけて作られた陶磁器類は買取りの対象となりますが、明治期ころから始まる大量生産の印判手のものや、大正~昭和期にかけての食器類は残念ながら買取りの対象外となりました。他には時代はあるものの蒔絵の作行きや需要がほぼ無くなっている朱・黒塗の漆器類も買取対象外となりました。唐木製で火入が銅製の莨盆、銅製火鉢が10本、錫の茶壺2点、煎茶器が3種、贈答品がまとめてという形で査定をさせていただきました。
掛軸も1幅ずつ拝見し買取りできる対象として、黄檗山の和尚作が3幅、季節掛けのような作家も著名でないものが5幅、その中でも画題や作行きが良いものが1幅だけありそれぞれ査定をしました。
一旦ご指定いただいたお道具を拝見させていただいた後に、応接間の座敷机や飾棚の家具類についてお訊ねになられました。残念ながら昨今大型家具はよほどのもので無い限り取引は冷えこんでおりますので、その旨をご説明させていただきました。
その際、飾棚に飾られているお道具について「こちらに飾られているお道具たちは如何されるご予定ですか?」とご質問させていただきますと、「特に何も考えていないので買取りができるものがあれば見てください。」と許可をいただきましたので拝見させていただきました。
その棚の中には写真立の裏に隠れて飾られていた、象嵌模様の入った鉄瓶と銀の湯沸がありましので、それぞれ評価させていただきました。お客様からは「思ってもいないものが高い評価が付くのですね!」と驚いておられました。
最終の査定額をご提示させていただきましたところ、ご納得いただき沢山の骨董品、古道具類を買取りさせていただけることになりました。
今回買取りさせていただきましたお道具たちは次の欲しい方のもとへときちんと橋渡しして参ります。
この度は数ある業者の中より当店へご依頼をいただき誠に有難うございました。
「お家や蔵の整理で出てきました今では使わない骨董品・古道具・お茶道具などございましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。京都府内は勿論、近畿圏、中四国方面、九州地方、中部北陸地方と店主が直々に全国出張にてまいります。丁寧に拝見しきちんと買取りさせていただきます。ご依頼をお待ちしております。」
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