千歳焼の解説です。
千歳焼（ちとせやき）は富山県と山形県にその名をもつ焼物があります。
【富山県の千歳焼】
越中国富山の楽焼。天保年間（1830-1844）に尾張国の陶工広瀬秀信というものが藩主に招かれ磁器を焼こうとしたが原料が得られず楽焼類を作ったといわれています。
【山形県の千歳焼】
羽前国村山郡滝山村字平清水（山形市平清水）の焼物をさします。平清水焼とも呼ばれます。
窯が千歳山麓にあったため千歳焼と呼ばれます。創業は文化年中（1804-1818）に丹羽治左ヱ門が陶業を企て偶然にも隣村金谷（上山市金谷）にいた常陸国（茨城県）の小野藤治兵衛を招き陶器を作ったのが始まりとされています。
1847年頃には磁器に成功し以来は陶磁兼業になっていきました。

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参考文献『原色陶器大辞典』
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