若尾利貞（わかおとしさだ）

美濃焼の陶工。1933（昭和8）年生まれ。岐阜県多治見市に生まれる。1958（昭和33）年より製糖工場に勤務しながら自身で志野を研究し作品を制作する。35年以降は中部美術展、朝日陶芸展、日本伝統工芸展、日本陶芸展などで入選と受賞を重ねる。61年加藤幸兵衛賞受賞。平成2年、日本陶磁器協会賞受賞。その他受賞多数。

平成8年志野で多治見市無形文化財保持者に認定。同15年には志野で岐阜県重要無形文化財保持者に認定されました。国内外で個展を多数開催。海外のパブリックコレクションに、ボストン美術館、ウェイハウザー美術館、サンアントニオ美術館、スウェーデン・東アジア博物館、英国ヴィクトリア＆アルバート博物館、デンマーク王室、ニュージランド・カンタベリー美術館など。

日本工芸会正会員、美濃陶芸会会員、日本陶磁協会会員。旭日双光章受章。

・作風

桃山期の美濃陶の自由奔放で力強い造形美に魅せられ、志野を中心に作陶を続ける。独自の研究による深紫志野など他にない独特の色調を表現する。

※参考資料：茶道具の名工・作家名鑑（淡交社）

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