宮川香山(みやがわこうざん)は、明治から大正期の陶工です。

初代は1842(天保13)年宮川長造の四男として京都に生まれました。幼名寅之助。
父長造のもとで兄長平、由太郎、熊二郎(善翁香斎)と共に真葛焼に従事しました。

長造没後、1870(明治3)年、公家の鷹司家、薩摩藩小松帯刀の尽力により横浜市南大田町、兵隊山(通称)に開窯しました。
その後、茶道具に限らず多岐に渡り作陶し海外にも作品を輸出しました。

・1896(明治29)年、帝室技芸員を拝命します。
・1900(明治33)年、大花瓶・大水盤がパリ万博で大賞受賞。
・1903(明治37)年、セントルイス万博収品「鶯宿梅大花瓶」が名誉大賞受賞。
・1912(大正元)年、業を長男半之助(二代香山)に譲る。
・1916(大正5)年、東京別宅にて74歳で没する。

※参考資料:黒田和哉「近世・近代茶陶の茶陶窯場名工名鑑」(淡交社)

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