【皆具】
意味としては装束、武具、馬具などが一式備わっていることをさします。
台子の項にもありますが、南浦紹明(なんぽじょうみょう)が宋からの帰朝の際に台子と皆具一式を持ち帰りました。
では茶道具でいう皆具とは何をもって一式となすのでしょうか。
・水指
・杓立
・建水
・蓋置
この四器を皆具と総称します。
そしてこの四器を台子・長板に荘ります。
昔は一揃えで使用するよりは、状況に応じそれぞれ別の意匠の道具と合わせて使っていたようです。現在の皆具としてのとらえ方は江戸時代の中期以降ではないかといわれています。
素材としては、古くは唐銅・真鍮などの金属製が主流とし、他に陶磁器製・木地・漆物で揃えられたものもあります。
また現在では四器の他に、風炉・釜が同一の意匠で揃えられることもあります。
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参考文献『茶道具百科』淡交社
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